冬場のみかんを洗って水分を取り、間隔を空けて保管する様子
写真=食品医薬品安全処「オープンマル」冬のみかんの正しい保管法

[ダイアリーポイント] 箱の中のみかんにカビを見つけても、そのみかんだけを処分して残りを問題なく食べられるとは限らない。韓国の食品医薬品安全処(食薬処)は、カビの生えたみかんは廃棄し、残りのみかんはきれいに洗って水分を取ってから保管するよう案内している。カビが生えたみかんに直接触れていたものや、柔らかくなったみかんも取り除いたうえで、残りの状態を確認して食べるべきだという。

カビは皮の内側まで広がることがある

みかんは水分が多い果物のため、表面に見えるカビだけを取り除いても安全性を判断するのは難しい。特に押されて傷んだり皮が破れたみかんは内部まで変質している可能性があり、丸ごと廃棄すべきだ。カビの生えたみかんはアレルギー反応を引き起こす可能性があり、カビ毒は種類によっては洗浄や加熱だけでは十分に除去できない場合がある。

1個でもカビが見つかった場合は、周囲のみかんをすべて取り出し、カビ、柔らかさ、汁漏れ、異臭がないか確認する必要がある。カビのみかんに接していたものは廃棄し、表面が硬く、においや色の変化がないものだけを残すのが安全だ。箱全体にカビが広がっていたり、ほとんどのみかんが柔らかくなっていた場合は、個別に選別するより全体を廃棄することも検討すべきだ。

残ったみかんは洗ってしっかり水分を取る

食べられると判断したみかんは、流水できれいに洗い、水分を拭き取る。洗ったみかんと洗っていないみかんを一緒に保管せず、濡れたまま積み重ねないようにする。食薬処は、水分を取ったみかんを新聞紙やキッチンペーパーを敷いた容器に間隔を空けて入れて保管する方法を提案している。

カビの生えたみかんそのものを洗って食べようとしてはいけない。カビの見える部分だけを切り取っても、内部まで汚染されていないかを確認するのは難しいためだ。皮をむいて食べる果物であっても、手やナイフ、まな板を通じて周囲の食品に汚染が広がる可能性があるため、カビのみかんは他のみかんと分けてすぐに処分すべきだ。

保管の基準は3~4℃、湿度85~90%

食薬処が案内するみかんの保管温度は3~4℃、適正湿度は85~90%だ。1℃以下では低温障害を起こす可能性があるため、あまりに冷たい場所は避けるべきだ。冷蔵庫に入れる際も、みかんをすき間なく詰め込むより、空気が通るように間隔を空けたほうがよい。

みかんをビニール袋や密閉容器にいっぱいに詰めて密封すると、内部に湿気やにおいがこもることがある。食薬処は、みかんを密封保管するとアルコールが発生し、異臭がすることがあると説明している。保管中は底に水分がたまっていないか、1個でも柔らかくなっていないかをたびたび確認し、異常が見られたらすぐに周囲のみかんから分離する必要がある。

カビの生えたみかんを食べた後、じんましん、発疹、嘔吐や下痢などの症状が続く場合は受診すべきだ。残ったみかんを洗って乾かし、3~4℃で分けて保管すれば、箱の中で変質が広がる速度を遅らせることができる。